君にいいことばかり起こりますように

西の人たちが大好きです

ジャニーズWESTと出会うまでの話

 
中学1年生のときにHey!Say!JUMPというアーケードをくぐってから、わたしのジャニオタ人生が始まった。
 
長いことこんなところに居座る予定じゃなかっただろうに、気付けばわたしもハタチになっていた。
 
10年まではいかないわたしのジャニオタ遍歴のなかで、恐らく半分を占めていたのはHey!Say!JUMPである。振り返ってみればそうだなあ…と少々驚く。彼らに対して熱が冷めたのは遥か昔に感じるからだと思う。
 
じゃ、残り半分は誰を追っかけてたのかというと、まずSexyZone。高校2年の秋、突如として現れた5人組。ふまけんは知っていたものの、真ん中の美少年誰だよ、その横の田舎くさい男の子は誰、もう片っぽは?なに!?ハーフ?! (後にこの田舎くさいとしか感じなかった男の子に転がり落ちていくこととも知らず)
 
デビュー当時、こんな感じで失礼ながらこれっぽっちも興味もなかった…。こんなちっこい子どもにデビューさせて…くらいにしか思ってなかった。しかし、転機は突然やって来た。高校3年になり、現場に行く回数も減り自然の摂理でオタ卒したんだなと思っていた。それは予備校帰りでのこと。帰路にあるカラオケ館から流れるトンチキなキラキラソング。
 
「ヘローヘロー?メリークリスマス??」
 
ふと店内のモニターを見ると、サンタ衣装を身に纏った天使たちが舞い踊っている。
 
衝撃だった。毎日死んだ魚のような目で予備校に通うわたしに一筋の光が射したかのようだった。その足でTSUTAYAに直行し彼らのシングルをレンタルし漁った。眠っていたはずのオタイズムが覚醒してしまった。よりによって受験イヤーに。
 
こうしてわたしは俗に言うセクシーガールになった。(自分で言っててクソ恥ずかしい)
 
よく菊池担だったと話すと驚かれる。セクサマの時のビジュアルは壊滅的にカッコ良かった。風磨くんのrougeには度肝を抜かれた。巷ではパクリだの何だの言われていたが、それでも我が道を進む風磨くんに夢中であった。しかし、時折彼にむず痒い感情を抱くようになったのはいつからだろう。彼は終わらない思春期にあった。不器用な性格なんだろうとは思っていた。シンメであるケンティーとweb上で痴話喧嘩したり、収録中にスマホいじってみたり、ガム噛んでみたり。なんだかなぁ…と思っていたら、そんなのを余所にメキメキと成長するホープがいたことに気付く。
 
聡ちゃん。彼もまたSexyZoneの1人。1人のはず。今もなお続く3人と2人の問題に関しては後々お話ししたいと思う。
与えられたお仕事は確実にこなし、更に自分のものにする、ジャニーズに限らず芸能界で生きる人にしてみれば当たり前なのかもしれない。聡ちゃんはそれだけではない。直向きで前向きだ。今もそうなのかな? 元気に毎日お仕事してるのかな? きっとそうだと願いたい。いつ無くなるか分からない不安定な場所で、息をして踊って歌っている彼の姿に魅せられた人は少なくない。
 
 
わたしが初めて訪れた5人の現場はセクセカ横アリ公演だった。風磨くんの団扇を握ってたけど、目で追いかけてたのは紛れもなく聡ちゃんで。一緒に入ってくれた友人が、もう松島担じゃんと言ってくれたことによって、そこからわたしは松島担となることを決意する。
 
しかし、セクセカでの感動は束の間。3人体制の発表。箱推しであったわたしは地獄に突き落とされた。実習中に届いた局メは今でも忘れない。何でなの…という思いと、故郷と青春を置いて東京にやって来た聡マリが今どんな思いでいるのだろうと考えると死ぬほど心臓が痛かった。
 
何でこんなに不当な扱いを受けなければいけない? まだ幼い彼らに痛過ぎる程の劣等感を植え付ける意味は? 怒っても怒りきれない感情の捌け口は無かった。
 
埼玉で行われたコンサートは一生のトラウマである。
 
それでも、5人が帰ってきてくれることを信じて応援しようと思っていた。
3人シングルがリリースされるときに、デビューシングルを買ってみたり。ガムシャラに行って2人の頑張りを目に焼き付けたり。
 
どれもこれも彼らのためを思ってやっていたはずだったけれど、当の自分は生気を奪われているようで。何でこんな楽しくないことしてんだろ…と、自分のオタ活に疑問が浮かび始めた。娯楽のはずなのに何でこんな苦痛を伴ってるんだ?と。
 
セクシー界隈がお通夜になっている間、西のハイカーストお兄さん7人組がCDデビューした。
 
当時のわたしの羨望であり、後にわたしの希望となるジャニーズWEST
 
もうこんなに辛いならオタ卒してしまいたいな〜と思っている頃、楽しそうなズンドコ節が聞こえてきた。
いつからか指を咥えて隣国のズンドコパラダイスを眺めるようになっていた。
 
なんて楽しそうなんだろう。
 
少しずつジャニーズWESTの番組を追っかけるようになった。
 
彼らを知っていくと、なんとも汗臭く泥臭いまるで高校の運動部のような、でもキラッキラしている、上手く言葉で言い表せない。とにかくあの界隈に疲弊したわたしには輝いて見えた。
 
何より7人になるまでの色々がわたしの心臓を掴んで離さなかった。
 
ズンドコパラダイスの発売日、タワーレコードにわたしは居た。買っちゃった、という思いもあったが既に7人に夢中な自分がいることに気が付いた。楽しい方に流れよう、そう決めた。
 
掛け持ちが出来るほど要領のいい人間ではないわたしは凄く悩んだ。スパッと諦めきれないのは同情があったかもしれないし、まだ希望を持っていたいという願望からかもしれないし。この5人は次代の国民的グループになるかもしれない、と一時は過信していたことも起因していると思う。でも、彼らの今に耐えられる力は、もう私には残っていなかった。
 
SexyZoneとさよならすることにした。
 
5人のことはこれからも陰ながら応援したいと思っている。
 
幸せになって欲しい、聡ちゃんには特に。
 
SexyZoneという船に乗るという大人の決めたやり方が、いつか正解だったんだと自分達で導き出して欲しい。
 
 
逃げるようにやって来たズンドコパラダイスで得た楽しさに嘘は皆無である。後ろめたさを感じていたが、その先で見つけた楽しさは偽りのない幸せだ。両手でいっぱい抱きしめながら、必死にしがみついていきたい。そんな風に思えるオタ活が久しぶりで、ジャニーズWESTには感謝しかない。毎日楽しい、ありがとう。
 
ここに来て◯◯担!って言い切れないために(ほんとに7人が好きすぎてですね)、担降りしたのか曖昧になっているが、わたしは降りた。ジャニーズWESTに。
 
担当って制度、誰がつくったんだよほんと〜って思いながらもそろそろ担当迷子ちゃんから脱け出せそうである。その話はまた今度にしようかな。
 
ちゃんと文で残しておきたかったので、良かった! 
 
長い長い文章、お付き合いありがとうございました。